2017年5月25日木曜日

イタリア便り

イタリアのsegnalibroさんから、久しぶりに近況報告が届きました。
忙しい中、思い出してくれたんだ。

ブログには相応しくない気もするのですが、イタリアが直面している現実です。。
との前置きがありました。

それではどうぞ。



学年末2017

今年の冬は雪が少なく、スキー場は大変だったみたいです。
4月上旬までは暖かかったのですが、そこから一転して寒い日々が続きました。
山とはいえ、5月とは思えない気候です。

Mt.Pelmo

学年末のこの時期恒例、市が主催する学校系のフェスタに参加しました。
今回のテーマはカリグラフィー。急遽Amazonで買った筆ペンを持参し、山を降りて、平仮名やカタカナをいっぱい書いてきました。

scritture del mondo

地元イタリア人だけでなく、イタリア語を学ぶ外国人もたくさん参加していたのですが、その中にガンビア共和国出身という人がいました。
ガンビア??最初は、ザンビアの聞き間違いかと思ったのですが、アフリカの西、セネガルに囲まれた小さな国がガンビアでした。

彼がまだ小さな少年だった頃、この国で政変が起こります。
祖父の飼っていた乳牛が殺されるのを阻止しようと抵抗したため、拉致されて酸をかけられ、砂漠の真ん中に放置されたそうです。
その後は、お決まりのパターンで海からイタリアにやって来たのですが、酸の影響で歯にも問題があり、そんなこんなでイタリアでの滞在許可証はちゃんともらえ、今は大人の為の高校に通っているそうです。

ガンビア、ネットで調べると、いろいろ出てきました。
今年1月の日曜日、たくさんの観光客の眼の前でヴェネチアの運河に身を投げた22歳の男性は、難民としてイタリアにたどり着いたガンビア人。記事によると、滞在許可証が取消され悲観したのではないか、との事でした。
また、難民としてドイツにやって来てサッカー選手になる夢を叶え、ブンデスリーガで活躍するガンビア人の記事もありました。

こういうイベントに参加させてもらうと、本当にいろいろと考えさせられます。
難民問題が解決する日が来るとは思えませんが、1人でも多くの人が彼らについて知ることで、前に進む小さな一歩になればいいな、と思います。


確かに、ずいぶんシリアスな気分になっちゃったみたいですね。
日本にいると、身近にこんな悲惨な体験をした人がいるなんて想像もできないですが、これも現実ですね。

北イタリアの山のふもとにいると想像つかないかもですが、こちらはもう夏ですよ。
クーラーつけてアイス食べてます。
今からこんなで、夏本番になったら、どうなるんでしょう。
平和だ・・・。



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バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

(CIR12月号)によると、ヴィチェンツァでは、この料理はCが1つなんだそうです。普通はバッカラはbaccalàでも、ヴィツェンツァでは、Cがひとつのバカラ。んなばかな、と思ったけど、地元のこの料理の専門家たちは、C一つで呼んでました。会の名前の刺繍もC一つ。リチェッタはP.11...